赤十字マークガンマグロブリン

人がある細菌やウイルスなどによって感染すると、これらを攻撃し取り除くために抗体というタンパク質をつくります。これらを集めてつくったものがガンマグロブリン製剤で、含まれる抗体の種類によっていくつかのガンマグロブリン製剤があります。

●ガンマグロブリン製剤が使われる病気

無・低ガンマグロブリン血症、麻疹、A型肝炎、ポリオ、重症感染症、血小板減少性紫斑病、川崎病、B型肝炎予防、破傷風など

●ガンマグロブリンについて

ガンマグロブリン製剤は人の血液からつくる血液製剤ですので、厳重に検査と管理されていますが、それでも未知の微生物が紛れ込んでいる可能性が否定できません。

ガンマグロブリン製剤を受けた後は生ワクチンの効果が現われにくくなります。

したがってふつうガンマグロブリン製剤を受けた後3ヶ月以上は生ワクチンを受けることができません。

ただし、BCG,ポリオ、不活化ワクチン(三種、二種混合、日本脳炎、など)はいつでも受けることができます。

また、血小板減少性紫斑病や川崎病などで大量のガンマグロブリン製剤を受けた場合は6ヶ月以上の間隔が必要です。

麻疹の場合、麻疹の患者さんと接触後6日以内にガンマグロブリン製剤を、3日以内に麻疹ワクチンを受ければ麻疹の発症を防ぐことができると考えられています。

しかし、集団で生活している場合はいつ麻疹に感染しているかはっきりしないことが多いのでガンマグロブリン製剤を受けるか麻疹ワクチンを受けるか迷うことが少なくありません。

医師とよく相談してからどちらを選ぶか決めましょう。