麻疹(はしか)

解 説

予防する病気と説明 麻疹(はしか)… 非常に感染力が強く、かかると重症になる病気です。
発熱、咳、鼻水など、風邪のような症状で始まります。38度前後の熱が続いた後、一時下がりますが、再び高熱とともに、発疹が全身に出てきます。その後、3〜4日高熱が続き、咳もひどくなります。中耳炎、肺炎、脳炎などの合併症を起こしやすく、中には、命を落とす場合もあります。
ワクチンの種類 生ワクチン
標準の接種年齢と回数 生後12ヵ月〜3歳に1回
次の予防接種までの期間 27日間以上
注意事項 卵アレルギーが強い人は、アレルギー症状がでることがありますので、注射をうつ前に先生とよく相談してください。
熱性けいれんのある子は、急いで接種しておきましょう。
副反応 接種後 1週間して、発熱や発疹などが、100人中10〜20人くらいの人に現れますが、いずれも症状は軽く、1〜2日でよくなります。まれに熱性けいれんがおこることもあります。
脳炎が100万人に1人ときわめてまれにおこります。


予防接種のポイント  

病気について  麻疹は、昔から命を落とすとして、恐れられてきた病気です。
麻疹は、麻疹ウイルスによって起こりますが、この麻疹ウイルスは人の白血球などの免疫をつかさどるリンパ系の組織に直接攻撃し、人間の免疫(抵抗力)を落としてしまいます。そんために肺炎や脳炎などの合併症などが起こりやすくなり、命にかかわることもあります。
今春の流行 麻疹は、最近は大流行はないものの、小さな流行を繰り返していましたが、今年の春は、大人を中心にしたやや大きな流行が注目を浴びました。これは以前麻疹のワクチンをうけていた人が年齢が高くなるにつれ、麻疹に対する抵抗力が落ちてきたのが原因です。以前ならば、麻疹は周りで流行していたため、一度うけた麻疹のワクチンの効果が長く続くことができましたが最近は、麻疹の流行がなくなったためワクチンの効果が早く切れてしまう傾向があります。
卵アレルギーについて 麻疹のワクチンをうつときに卵アレルギーが問題になります。実際は少しくらいの卵アレルギーがあっても大きな副作用をおこすことはありません。麻疹のワクチンを作るときに鶏の卵を使うためその成分がわずかに入っている場合がありますので、卵アレルギーのある人には注意して接種することになっています。心配な人には、接種する前にテストをすることがあります。
麻しん撲滅運動 麻疹は、人と猿しかならない病気です。したがって、全員が麻疹のワクチンをうてば、麻疹という病気自体はなくなる可能性があります。世界的に麻疹を撲滅しようという運動が、WHOを中心に繰り広げられていますが、先進国の中で一番遅れている国が日本です。
MRワクチン
M麻しん ・ R風疹
2年前から風疹とはしかが一緒になったMRワクチンが接種され始めています。昨年からMRワクチンの2回法が取り入れられ、来年の春から中学校1年生と高校3年生にも臨時措置として5年間接種を勧めることが決まりました。
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