予防接種とは?
病気の原因となる細菌やウイルスの毒性を弱くしたものをワクチンといいますが、このワクチンを体の中に入れ、病気に対する抵抗力(免疫)をつくって、病気を防ごうとするのが予防接種です。
予防接種によって防ごうとしている病気は、毎年大きな流行が見られるか、大流行はしていなくてもいつそうなってもおかしくないと考えられる恐ろしい感染症です。
大切な子供たちの健康を病気から守るためには、予防接種の効果と副反応をよく理解し、予防接種を積極的にうつことが非常に大切です。
予防接種の有効性
予防接種をうった場合、うった人すべてに十分な効果がえられるかというと、必ずしもそうではありません。
また、予防接種をうってしばらくの間は効果が十分でも、時間がたつと少しずつ効果がうすれてくるということがあります。
したがって予防接種をうっていても、その病気にかかってしまうこともありますが、そのような場合でも、予防接種をうっていない場合と比べると、病気は軽くすみ、合併症も起こりにくくなります。
予防接種の間隔
特別な場合を除いて、生ワクチンを接種した後に次のワクチンをうつ場合は27日以上、また不活化ワクチン、トキソイドを接種した後に次のワクチンをうつ場合は6日以上あけます。
予防接種を受ける前の注意
- 受ける予防接種について、よく理解しておきましょう。
- 当日は、お子さんをよく観察し、体の具合が悪くないか確かめましょう。
- 予診表には正確に記入しましょう。
- 接種券と母子手帳を忘れずに持っていきましょう。
- 疑問や質問があれば接種する医師に相談しましょう。
予防接種を受けた後の注意
- 予防接種を受けた後30分間は、お子さんの具合に十分気をつけてください。
変わったことが起こったら、すぐ医師と連絡を取りましょう。
- 当日はお風呂に入ってもかまいません。
- 当日の激しい運動は避けてください。
- 予防接種の副作用に注意しましょう。
不活化ワクチンでは接種してから約1週間、また生ワクチンでは約4週間は副反応に注意しましょう。
予防接種を受けるときに注意しなければならない人
★ 予防接種を受けることができない人
- いつもより高い熱がある人(37.5度以上を目安にします)
- 薬を飲まなければならいような急性の病気にかかっている人
- 受ける予定の予防接種の成分でひどいアレルギー反応を起こしたことがある人
- BCGの場合、予防接種やけがなどでケロイドができる人
- BCGの場合、結核にかかったことがある人
- 妊娠している人(生ワクチンの場合)
- その他,医師が接種できないと判断した人
★ 予防接種を受ける時に、医師とよく相談しなくてはいけない人
- 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液の病気などの慢性の病気で治療を受けている人や発育がよくない人
- 以前の予防接種で、接種後2日以内に熱が出たり、発疹、じんましんなどのアレルギー症状がみられた人
- けいれんを起こしたことがある人
- 免疫に異常がある人
- ワクチンの成分にアレルギーがある人
- BCGの場合、結核にかかった疑いがある人
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