超暗黒帝国ダルクの幹部 クロストリジウム族テタヌス軍団の司令官。
世界中の人間の周りのどこの土の中にいつでもいて、襲いかかる機会を狙っている。
ふつうは空気に弱い細菌だが、ガホー(芽胞)に変身するといかなる状況にも耐えうることができるようになる。
「ガホー」はボツリヌスやタンソー(炭疽菌)、身近な菌では納豆菌にも備わる特殊な構造物。
この芽胞が傷口から侵入し目を覚ますと、体の中で増え始め、最強の毒素のひとつ破傷風毒素テタノスパスミンを放出する。
- 武器
- テタノスパスミン:
強力な神経毒素で、その毒力は史上最強の毒素と言われるボツリヌス毒素に次ぐもの。
両者とも神経を麻痺させますが、そのしくみは異なっている。
テタノスパスミンは末梢神経に取り込まれた後、神経に沿って体の中央へ登ってゆく。
そして運動神経をコントロールしている脊髄や脳の中枢神経の中に潜り込み、神経の信号を止める。主に運動を抑える系統が傷害されるので全身の筋肉が収縮して硬くなってしまう。テタノスパスミンに一旦破壊されると回復の見込みは極めて絶望的だ。
このおそろしい毒素を発見し、テタヌスの攻撃から守る破傷風ワクチンを作り出したのは日本が誇る医学者北里柴三郎である。
- 対策
- アンティバオイティックビーム:
ガホーに効く抗生物質はないが、ガホーから目覚めたテタヌスを増やさないように使われる。
TIG(破傷風免疫グロブリン)ビーム:
テタヌスに対して免疫を持つ人の血液のコータイ弾を集めたTIGブームをできるだけ早く使いテタノスパミンを中和する。
破傷風ワクチンを以前受けていても、10年以上経つとテタヌスに対するコータイビームのコータイ弾が失われてしまう。
トキソイドビーム:
テタヌスに対するコータイビームのコータイ弾を作らせるために使われるワクチン。
もっとも大切なのはあらかじめ三種混合、四種混合ワクチン、破傷風トキソイドワクチンなどのワクチンを接種しておいていつでもコータイビームが使えるようにしておくこと。
しかしこれらも10年以上たつとコータイ弾がなくなってくるので、感染する機会が多い大人は気をつけなくてはならない。
今でも毎年100人位がテタヌスの餌食になって命を落としている。