■ アスピリン1 | 2005.09.07 |
解熱鎮痛剤の中にはピリン系、非ピリン系といわれるものがあります。 ピリンとはその薬の化学構造にピラゾロン環というものが含まれているものを呼びます。 昔はよく使われましたが、今では副作用が大きいため使われなくなりました。 一方、アスピリンというと誰でも知っている有名な解熱鎮痛剤ですが、これはピリン系ではありません。正しくはアセチルサリチル酸といい、アスピリンはバイエルというドイツの製薬会社がこの薬を売り出すときにつけた商標です。 サリチル酸は昔から鎮痛剤として使われてきたセイヨウナツユキソウ(学名スピラエ・ウルマリア)の主成分ですが、バイエルは新しく同じようなはたらきをするアセチルサリチル酸を合成することに成功しました。そして似ているけれどスピラエではない、ア(異なる)スピリン(スピラエ)としたのです。 |