■ ビタミンB1と病気2005.08.21

ビタミンB1が不足して起こる病気には有名な「脚気」があります。
日本では昔この病気の原因がわからず多くの人々が命を落としました。
ビタミンB1が不足すると体のエネルギー源であるブドウ糖がエネルギーとして利用できなくなり、心臓の細胞や神経の細胞が弱る結果、倦怠感・手足のしびれ・知覚異常・食欲不振・便秘・心悸亢進・心肥大・浮腫などの症状があらわれます。
日本には脚気をめぐる悲しい歴史がいくつもあります。
原因を探るために必死に努力する人々を頭の古い人間が権威を振りかざして妨害し、多くの人々を死に追いやりました。
あの作家として有名な森鴎外もその一人です。作家としては一流でしたが医師としては最低の人間だと思います。
陸軍の軍医の最高位という地位を利用して脚気が感染症であるという誤った自説を主張したために多くの人々を犠牲にしています。
(ですから私は彼の作品は読みません)


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