■ にんにく | 2005.08.20 |
くさくて有名なにんにく。しかし精力がつくのでも有名な食材でもあります。 にんにくのあの強い特有の匂いは、アリインという成分が酵素によってアリシンというものに変化したものです。 このアリシンは、食べ物のビタミンB1と結合してアリルチアミンとなり、ビタミンB1の吸収を速くし、また、吸収された後もビタミンB1が体内に長い間残るようにするはたらきがあります。 また、アリルチアミンは、痛みを抑えるはたらきや体の代謝を活発にして体をあたためたり疲労を回復させます。 したがって激しい運動や労働をした後はにんにくを食べると、ビタミンB1の補給がはやくなり、体力も回復することになります。 ただあのくさいにおいは避けたいこともあります。その場合にんにくを皮のまま加熱すると酵素がはたらかなくなるためアリシンができずにおいも生じません。これを裏ごしして料理に加えるとにんにくの匂いはありませんが食べた後からだの中でアリシンに変化し効果を発揮します。 最近の韓国映画「チャングム」の中で主人公チャングムがにんにく嫌いの皇太后ににおいのないにんにく団子を食べさせたことをご存知の方もみえるでしょう。 |