■ ぎんなん中毒 | 2005.07.31 |
茶碗蒸しの中に2〜3個入っているぎんなん。お酒のつまみにも食べる方がみえるでしょう。 しかし要注意。ぎんなんの食べ過ぎは中毒を起こすことが昔から知られています。 ぎんなんにはNPNという物質が含まれていて、このNPNがビタミンB6のはたらきをおさえます。 ビタミンB6はGABA(神経の情報を伝えるシステムに重要なはたらきをしている化学物質)の合成を助けていますので、ぎんなんを食べることによりビタミンB6が欠乏する状態が起こり、その結果GABAが足らなくなって神経の異常が起こるわけです。ぎんなん中毒は小さい子どもに起こりやすく、突然痙攣を起こし、命を落とすこともある危険な病気です。 必ずしも食べたぎんなんの個数に関係がないようですので、5才以下の子どもにはぎんなんを食べさせてはいけません。 むかしはわからなかった中毒のメカニズムが解明され、あらためて医食同源という言葉を思い浮かべます。 食物には不思議なはたらきがまだまだ隠されています。 |