■ ビタミンK2005.07.27

赤ちゃんが生まれてすぐ、産院でビタミンKを赤ちゃんにのむようにすすめられたことがあると思います。これは出血、特に頭の中に突然出血を起こして重症になることを防ぐ目的でおこなわれます。
人の体の中で血液が固まるしくみはたいへん複雑ですが、その中で肝臓でつくられるプラスミノーゲンという物質は大きな働きを担っています。
ビタミンKはこのプラスミノーゲンの合成を促すはたらきがあり、ビタミンKが足りないとプラスミノーゲンが欠乏して出血しやすくなります。生まれたばかりの赤ちゃんの体は非常に不安定で、特に母乳の中にはビタミンKが少ないため出血を防ぐためにビタミンKを飲ませるわけです。
 また、ワーファリンという薬は、プラスミノーゲンの合成を抑制して血液を固まりにくくするため、心筋梗塞や脳卒中などの病気の予防に使われます。


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