■ 液晶 | 2007.12.17 |
いまや液晶テレビの真っ盛り。 液晶とは「液体結晶」の略です。 もともとある植物学者が研究の途中で、加熱して溶かした物質が、温度を上げていくと混濁していた液体が透明になることを発見したことに由来します。 この物質に電圧をかけると光の屈折率が変わることを見つけたアメリカの会社が今の液晶ディスプレイの原型をつくりましたが、うまくいかなく開発が頓挫しました。 その後偶然純度の低い液晶の方が屈折率が良くなることが発見され、日本で液晶を使った電卓が一気に普及しました。 偶然純度の低い液晶の発見が面白く、たまたま研究室にふたを閉め忘れて帰宅し、翌朝捨ててもよい材料なのにもったいないから使ってみたところ純度の低い液晶の方が優れていたというものです。 純度を高めれば良くなる、という単純な発想だけでは物事はうまくいかないという教訓です。 |