■ 赤い血2008.8.9

人の血は赤く見えます。
これは血液の中の赤血球に含まれるヘモグロビンが赤いためです。
ヘモグロビンはヘムという物質とグロビンというタンパク質が一緒になったものですが、このヘムの中心には鉄があり、酸素がくっついたり離れたりしています。
(ですから赤血球は酸素を体中に運ぶことができます)
ヘモグロビンに酸素がくっつくと鮮やかな赤い色に、酸素が離れるとどす黒い赤色に見えます。動脈が赤く静脈が赤黒くみえるのはこのためです。
また、動物の筋肉にはヘモグロビンとよく似た構造を持ったミオグロビンという物質が含まれていますので筋肉は赤く見えます。
酸素がたくさん必要とする、つまり動きが激しい動物の筋肉にはミオグロビンが多く含まれるので、陸上の多くの動物やマグロやカジキなど早く泳ぐ魚たちの身は赤くなっています。鯨は動物なのに長く水中に居ることができるのは筋肉に酸素をさくさんためておくことができるからです。


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