■ ベルリンブルー | 2008.12.8 |
葛飾北斎の版画「富嶽三十六景」に使われている鮮やかな青色。 これは「ベルリンブルー」とか「プルシャンブルー」とかいわれている顔料で、ベルリンで発見されヨーロッパに広がり、長崎を通して日本国内に入ってきたものです。 それまでの顔料に比べて時間がたっても変色しないため多くの画家がこの顔料に飛びつきました。 医学ではこの染料を使って人体の組織の断片を染色して診断に利用することがあります。「ベルリンブルー染色」といわれるものです。 この顔料の輸入にあのエレキテルで有名な平賀源内が関わってることはとても面白いものがあります。この人の行動範囲は当時としては破格のものです。 いずれ歴史的に再評価されるときがくるでしょう。 |