■ 酒2005.09.20

お酒の強い、弱いはどうしてあるのでしょう。
お酒の中のアルコールは、肝臓でアルコール脱水素酵素(ADH)によりアセトアルデヒドになりアセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により分解されて酢酸になり、最終的には炭酸ガスと水にまで分解されます。
このアセトアルデヒドは体にとても有害な物質で、これが体にたまると吐き気や頭痛、動悸など二日酔いの症状が出てきます。
一方、アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)は遺伝的に決定されることがわかっています。
ALDH1とALDH2の2種類があり、ALDH2にもまた2種類ありますが、とくにこのALDH2をもつ割合でアセトアルデヒドの分解能力が決まり、お酒の強い、弱いが分かれます。
厳密にいえばアルコールの2割ほどはミクロゾームエタノール酸化酵素(MEOS)という肝臓の解毒作用をつかさどる酵素によっても分解されます。しかしこれは緊急の場合と考えてよいでしょう。
この酵素が働くまでにお酒をのむのはアルコール中毒まっしぐらです。
ちなみに日本人はALDH2をもつ割合が少ないため、ALDH2をもっている欧米人に比べてお酒が飲めないひとが多いのです。


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