『こどものツボ』 ].アトピー性皮膚炎
ステロイド剤の使い方
ステロイド外用剤は、アトピー性皮膚炎にもっともよく効くぬりぐすりです。作用(効果)の強さにより、強→中→弱というランクに分けられています
- 皮膚の症状によって使い分けます。
症状がひどい時は強い効果の薬を使用し、症状が軽くなってから弱い薬に変えます。 - 湿疹のできている場所によって使い分けます。
体の部位によってステロイドの吸収の程度が違います。顔や陰部がもっとも吸収されやすく、次に頭、体、手足、手のひら、足のうらの順に低くなります。顔や陰部には弱い薬、手のひらや足のうらには強い薬を使います。 - 年齢によって使い分けます。
小さな子どもは皮膚からステロイドがよく吸収されるので、なるべく弱い薬を必要なだけ使うようにします。
ステロイド外用剤の副作用
ステロイド外用剤はとてもよく効く塗り薬ですが、使い方によっては、次のような副作用がみられることがあります
- 皮膚が薄くなる
- ニキビがでる
- 毛深くなる
- ステロイド皮膚炎(赤ら顔)など
ぬり薬のステロイドは、飲み薬や注射剤と違い、皮膚から吸収される量が少ないため、よほど大量に使わない限り全身の副作用は起こりません。
医師の適切な指導のもとに使えば、安全な薬です。