『こどものツボ』 I].気管支ぜんそく
気管支ぜんそくとは?
急にゼーゼー、ヒューヒューという音のする呼吸がはじまって、息が苦しくなる状態(ぜんそく発作)が1年のうちに何度もくり返す病気です。
発作の時は、
- 気管支の粘膜がむくんではれる
- 気管支の筋肉が収縮して気管支がせまくなる
- 気管支の粘膜からの分泌物(タン)が増える
という状態が気管支の中で起こっているので、空気の通りがとても悪くなり、ここを空気が通るためにゼーゼー、ヒューヒューという笛を吹くような呼吸になります。ぜんそくは、発作の強さによって、小発作、中発作、大発作の3つに分けることができます。
- 小発作・・・軽くゼーゼーとはするものの、呼吸困難はあまり無く、遊びや会話、しょくじもふつうにできる状態です。
- 中発作・・・みぞおちが深くくぼみ苦しそうな呼吸をし、はっきりとゼーゼーという音が聞こえます。遊んだり食事をしたりするのがやや困難で、会話も話しかければ返事をするといったじょうたいです。
- 大発作・・・呼吸が苦しくて横になっていられなくなり、爪の色や唇が紫色になってチアノーゼじょうたいになります。
子どもの気管支ぜんそくは、アレルギーを起こしやすい体質を生まれつきもっていて、それに生活環境や食べ物、カゼなどの感染、気候の変化、運動、不安やストレスなど、さまざまなものが複雑にからみあって発病します。
気管支ぜんそくの治療の方針は次の3つです
- 薬を使う
- 発作を引き起こす原因を減らす、あるいは避ける
- 心身をきたえて発作を起こりにくくする