『こどものツボ』 V.よくある感染症
ヘルパンギーナ
どんな病気?
夏に流行するカゼの一つです。 突然、39℃以上の高い熱がでた後、3〜5日続き、のどの奥のところに口内炎がたくさん できます。そのため、のどがとても痛く、ごはんが食べられなくなり、赤ちゃんの場合は機 嫌が非常に悪くなります。
治療
解熱剤: 高い熱が続くため、解熱剤を多く使いますが、使う時間の間隔をちゃんと守ってください。
飲み薬: のどの痛みをやわらげるような薬を処方します。
ぬり薬: 口内炎はのどの奥にできるため、ぬり薬はぬれないことが多いようです。
家庭での看護
熱 : 高い熱が続きますので、食欲がなかったり、機嫌が悪かったりしたら解熱剤を上手に使います。
食事: 口内炎でのどが痛いため、プリンやゼリー、うどん、とうふ、スープなど、のどにやさしいものを選びます。
水分: 食事がとれなくなりますので、ジュースやお茶、子ども用イオン飲料を中心に水分を十分にあげます。
1回に多くとれなければ、少しずつできるだけ回数を多くあげるようにしてください。
入浴: 高い熱が続く間は入浴は避け、体をふいて清潔に保ちましょう。
学校・幼稚園・保育園
他の子どもにうつるので、熱が下がり、のどの痛みがとれた後、医師の許可がでるまで休 ませます。
注意すること
水分が十分にとれないと、脱水症になって点滴を受けたり、入院が必要になることもあります。 また、頭をひどく痛がり、吐きけが強いような時は、髄膜炎を起こしている可能性がある ため、医師の診察をできるだけ早く受けてください。