抗生物質の効果

 
 

    カゼのときに抗生物質などの薬をちゃんと飲んでいてもなぜ気管支炎や肺炎になることがあります。これはどうしてでしょう? この理由には、「細菌やウィルスなどの力」が強いか、「薬」が充分に効いていないか、又は「人の力(抵抗力)」が弱っているかの3つが考えられます。 細菌やウィルスなどによる病気(感染症)は、この3つがお互いに影響しあって病気の進み方変わってゆきます。  ウィルスによる病気の場合は、直接ウィルスに効果がある薬は少ないため、「人の力(抵抗力)」を保つことがとても大切なことになります。  一方、細菌による病気の場合は、「人の力(抵抗力)」も大切ですが、それ以上に適切な抗生剤を選ぶことが重要になってきます。
    しかし、ここで「適切な抗生剤」といっても簡単なことではありません。 医師は、病気を起こしている細菌をいくつか頭に描いて、もっとも効果のある抗生剤を選ぼうと考えます。ところがその頭に描いたすべての細菌に効果が期待できる抗生剤は少ないのです。特に最近は「薬剤耐性菌」という薬に強い細菌がかなりの割合で増えてきていますので抗生剤の選び方が難しくなってきています。

 
 


抗生剤の選び方